リスクコントロール

CFD取引は、しっかりと保有資産の運用状況を管理した上で行えば、効率的に資産を増やすことができる方法として大変有効な投資法です。 しかし、CFD取引に限ったことではありませんが、投資というものはどんな方法であっても、投資した元本が保証されるものではありません。

思いもよらぬ相場の急落によって、一瞬のうちに数百万円の資産がゼロになってしまうこともあります。 そういったことを未然に防ぐ為にも、投資をはじめる際には、リスクコントロールの手段についてしっかりと把握しておくことがとても重要となります。

CFD取引では、ハイリターンを望むことができるレバレッジを利用しての取引が可能となっています。 投資した金融商品の価額が上昇してくれれば、レバレッジをかけただけ資産が数倍になって手元に戻ってきますが、反対に価額が下落した場合には用意した資金の数倍の損失を負うことになります。

こうしたリスクを最小限に食い止める為の手段として、CFD取引で利用することができるのがストップロス(逆指値)注文です。 ストップロス(逆指値)注文とは、売買注文の際に、買いの価格、あるいは売りの価格をあらかじめ指定しておき、その額に達したら自動的に注文処理をするように設定しておくことです。 ストップロスを設定しておくことで、想定外の価額の下落が起きた際にポジションを持ち続けて損失が大きくなることを防ぐことができます。

CFD取引を取扱う証券会社にも、リスク管理に関連したシステムが用意されています。 「マージンコール」と「ロスカット」がそれにあたります。 マージンコールは、日本語でいうと「追加証拠金通知」となります。 CFD取引を行う際、証拠金として必要な額はそれぞれの投資家の資産状況により定めがあります。 取引に必要とされている証拠金の額が総資産額を下回った場合、つまり取引で発生した損失額が預け入れた証拠金の一定水準を超えた場合、取扱い業者から証拠金が不足している旨の警告をされることを、マージンコールといいます。 マージンコールが起こった場合には、証拠金を追加して総資産額の基準値になるようにするか、あるいは総資産額の範囲内におさまるように、基準値を超えるポジションを決済することになります。

ロスカットは、日本語でいうと「強制決済」となります。 預け入れている証拠金の額が、取引に必要とされている証拠金額の20%を下回ると、当該口座で保有するポジションの全てを強制的に決済されてしまうことになります。 売りのポジションを保持している場合には買い、買いのポジションを保持している場合には売りで決済されます。 もしも証拠金がマイナスにまでなってしまった場合には、不足分を支払わなければなりません。 ロスカットは、保有している銘柄ごとに個別で行われるものではなく、保有資産のトータルを基準としています。

マージンコールやロスカットを発生させない為には、取引口座に預ける準備資金に余裕を持たせることです。 資産の全てを証拠金としてしまうと、万一の際に動きが取れなくなるので、一部を証拠金として使用し、必ず余剰資金を残す形で運用することが重要です。

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