オーバーナイト金利は危険!?

CFD取引を始めると、「オーバーナイト金利」と呼ばれる金利が取引において発生します。 FX取引では「スワップ金利」というものがありますが、オーバーナイト金利は、このスワップ金利と似たような性質を持つものです。 両者が異なる点は、スワップ金利が通貨を売買する国の間に政策金利の差が生じる場合に発生するのに対し、オーバーナイト金利は、全ての売り注文において発生するという点です。

売り注文の際に発生するオーバーナイト金利は、売る側に受け取る権利が発生するものです。 オーバーナイト金利は、投資している金融商品を設定している国の政策金利(年利)にCFD取引の取扱い業者(取引口座を開設している証券会社など)がそれぞれ設定している利率をプラスした利率になります。 たとえば、ある国の株を売った場合、その国の政策金利が年利2%、口座を開設しているCFD取引の取扱い業者の年利が3%であると仮定すると、ふたつを合わせた5%が1年間売りのポジションを保有していた場合に受け取ることができるオーバーナイト金利となります。 100万円であれば5万円ということですね。 オーバーナイト金利は日ごとに発生しますので、5万円÷365日で、1日にすると約137円となります。 しかし、これはレバレッジをかけていない場合の話です。 たとえばレバレッジを5倍にしていたとすると、オーバーナイト金利も5倍になります。

注意すべき点は、「オーバーナイト金利=受け取ることができるお金」ではないということです。 売りの場合には受け取ることができますが、買いのポジションの場合には反対にオーバーナイト金利を支払うことになるということを覚えておきましょう。

さらにオーバーナイト金利においての注意点を付け加えると、売りの場合にもプラスになることばかりではないということも頭に入れておく必要があります。 具体的な例を挙げると、50万円である国の株を売っていたのが、売却後にその国の経済成長が著しかったことにより、65万円に値を上げたとします。 売却した投資家にとって、差額の15万円分は負けということになります。 レバレッジを5倍かけていれば、15×5=75万円の負けです。 売りのポジションなので、オーバーナイト金利が5%だった場合、50万円×5%×5倍=12.5万円を1年で受け取ることができますが、株価の変動で75万円の負けがある為、トータルすると、62.5万円の負けになります。

このように、売りのポジションでオーバーナイト金利を受け取ることができても、株価の変動によって、トータルでみると損失となることも有り得るのです。 政策金利が高い国で売りのポジションを保持していると、オーバーナイト金利で美味しい思いができるということばかりに気を取られがちですが、株価の変動にも常に注意を払うことが重要です。

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